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太宰治と三島由紀夫、村上春樹 小説から学ぶコンプレックス

母親との対決が終わり、言いたいことは言ったものの、
私は納得はできませんでした。
母にきちんと謝罪してもらえなかったからです。

私は人生の目標を失っていました。
もともとやりたいことや特技も無かった上に、
一生懸命仕事した結果、
視線恐怖症や睡眠障害で苦しむことになったからです。

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いつまでもチラシ配りをやるわけにもいかず、
私は一旦実家に戻ることにしました。

母と話したことで、
不完全燃焼ながらもその距離が少し縮まった気がしていたし、
仕事を控えてもう一度人生を考えようと思ったのです。books-1371161644lxr_thumb

仕事仲間から新たに負荷の軽い仕事を紹介してもらい、
細々と実家で暮らし始めました。

私は仕事の合間に図書館に通い、
それまであまり読んでいなかった小説などを読み漁りました。

太宰治と三島由紀夫

太宰治の「人間失格」や三島由紀夫の「仮面の告白」など、
人間のコンプレックスについて書かれた私小説のようなものや、
エッセイ等を好んで読みました。

「人間失格」などは学生時代に読んでいる人も多いと思いますが、
私は遅まきながら30歳を過ぎてから読み、
自分の弱さをえぐった作風に感銘を受けました。

「仮面の告白」は三島由紀夫の、
性的なコンプレックスがモチーフになっていると思われます。

三島由紀夫は男性性に対するコンプレックスが強く、
太宰治を強く嫌悪していました。

三島は弱い自分を太宰に投影していたのです。

お互い大きなコンプレックスを抱えた者同士だったと思います。
小説家としての文才は凄まじいと思いますが、
私は心理的なところばかりが気になって読んでいました。

二人とも結局自殺してしまうのですが、
両者の心理描写にはとても惹きつけられるものがありました。

村上春樹はユング的

ユング(フロイトの一番弟子)の本を初めて読んだのもこの頃です。
しかしこの当時、私には非常に分かりづらく、理解できませんでした。

ユング派の河合隼雄氏と対談本も出している、
村上春樹さんの本を最初に読んだのもこの頃です。

デビュー作の「風の歌を聴け」を最初に読んだときは、
全然面白いと思えませんでした。

文体の特徴だけでヒットした内容の無い本だと、
私はひどい評価を下していました。

しかし大ヒットした「ノルウェーの森」を読んで、
すっかりファンになってしまいます。

村上春樹さんの作品は、
河合氏を通してユングとの繋がりが感じられます。

この当時はユングもよく分かっていませんし、
そんなことは考えずに読んでいましたが、その後の村上作品に、
非常にユング的に村上氏と父親の親子関係が小説に滲み出ていることに、
後々気付いていくことになります。

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