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涙の意味と重要性 記憶とトラウマ、催眠について

ジョン・レノン(オノ・ヨーコも)以外にも、
80年代に活躍したミュージシャンの、
ティアーズ・フォー・フィアーズなども、
アーサー・ヤノフの「原初からの叫び」の原本である、
「The Primal Scream」に強く影響を受けているそうです。

(「原初からの叫び」について
アーサー・ヤノフの原初療法(プライマル・セラピー)を知る 参照)

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「The New Primal Screamを」読む

私は「原初からの叫び」を手に入れることが出来なかったので、
原本の改訂版である、「The New Primal Scream」を手に入れ、
読んでみることにしました。
(英語は学校卒業後ある程度は勉強したことがあります)

辞書を片手に読み進めると、とても興味深い内容だったので、
時間はかかりましたが、夢中で読んでしまいました。

またAさんがなぜあれほど、
私に母親の前で叫ぶことを求めたのかもよく理解できました。

 泣くこと、涙を流すことの効能

涙を流すということがいかに人間のストレスを取り去るか、
ということを、私は身を持って実感しましたが、
この本では赤ちゃんの例が書かれていました。

言葉を喋れない赤ん坊は、お腹が空いたら泣くことにより、
お母さんに空腹を知らせます。
泣いている時点で、単に知らせるだけでなく、
空腹によるストレスを外に逃がすということも同時に行っているのです。

 
普通の大人がアクシデントで火傷(やけど)してしまったとすると、
顔をしかめて水で冷やしたりするでしょう。

これが赤ちゃんの場合は自分で何もできないので、
痛みに対してひたすら全力で泣き叫びます。

すると泣き叫んでいるうちに、
小さな火傷くらいなら、
物凄いスピードで治ってしまうそうです。

大人は泣くことを我慢してしまうので、
こういうわけにはいきませんが、
痛みに対して100%の力で泣くことができれば、
免疫の働きを100%活性化させることができるらしいのです。

 
一説には、泣くことを我慢してしまう男性よりも、
よく泣く女性の方が長生きできるのは、
その為ではないかとも言われています。

嬉し涙(うれしなみだ)は存在しない!?

嬉し涙というものがありますが、
実際には、悲しみを思い出して泣いている、
というのが嬉し涙のメカニズムらしいです。

高校球児が優勝して涙を流すのも、
辛い練習に耐えてきた過去があるからこそ、
涙を流すらしいのです。

実際に頭で過去の練習を思い出す人もいるかもしれませんが、
大抵は勝手に内部的な記憶のアクセスが起こり、
関連する辛い記憶が発見された時点で、
悲しみの感情の表出である涙が出ます。
(このアクセスは一瞬のうちに行われます)

顕在(けんざい)意識にはいちいち思い出さないので、
何で泣いているのか本人は、はっきりとは分からないでしょう。
ただ感情がこみ上げてくるのです。 8731985623_4f4ee2d71c_m_thumb
もらい泣きも同じ原理です。
泣いている人の感情の動きを自分に重ね合わせ、
過去の辛い記憶が一瞬のうちに内部的に思い出され、
涙が出るのです。

 
だから、いつも楽しく練習し、辛さを一切感じず、
その結果優勝できたなら、泣くことはなく、
笑顔で表彰式に臨むことになるのではないでしょうか。

特に日本では、
辛い練習にみんなで耐える根性論的な習慣が根付いているので、
合理的に楽しんで練習する傾向のある欧米に比べれば、
嬉し涙を流す割合は高くなると思われます。

 
競技だけに限らず、すべての嬉し涙が出る理由は、
過去に辛いと感じた記憶があるということが原因らしいのです。

トラウマと退行催眠による治療

原因不明の偏頭痛が治った

ある人がひどい偏頭痛(へんずつう)に悩まされていたそうです。
病院で調べても、特に脳に異常は見つからず、
原因は分かりませんでした。

その頭痛の原因を探るため、退行催眠を行い、
過去に遡って原因を追及すると、
生まれるときに、産道で頭が圧迫され、
大変苦しい思いをしていたことが分かりました。

催眠により、はっきりとその瞬間を思い出し、
涙を流したことにより、
その後、偏頭痛が起こることはなくなったそうです。

抑圧されていた過去を知る

また、ある女性はひどい洗剤アレルギーに悩まされていました。
お皿を洗剤で洗ったりする度に、目が痛くなり、
涙や鼻水、くしゃみが、止まらなくなるそうです。

その人に催眠を施し、過去に導いていくと、
ある恐ろしい記憶を思い出しました。

子供の頃、何かちょっとした悪戯をした時に、
怒った母親が、流し台の、
食器を洗う為に溜められた洗剤入りの水の中に、
その子の顔をつっこみ、虐待していたのです。

その女性はあまりに恐ろしい記憶だったので、
思いださないように、無意識に抑圧していたのでした。

その為洗剤に触れると、意識的には分かりませんが、
無意識の中でその記憶が思い出され、
もがき苦しんだ時の症状である、目の痛み、涙、鼻水、
が表れたのでした。

この洗剤アレルギーについても、
催眠によりその場面を思い出し、再体験し、
泣き声を上げたことで、完治したそうです。
 
 
恐怖の余り消し去ってしまった(抑圧した)記憶や、
古過ぎて思い出せなくなっていた記憶を、
催眠などで改めて思い出し再体験し、
その恐怖や痛みに対して十分な涙を流すことが、
有効なトラウマ解消の手段の一つのようです。

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