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子供の成長・発達について 3歳までの言語習得 孤児院での悲劇と驚き

「犬として育てられた少年」の最後のエピソード、
「子どもたちの優しさ」では、3歳まで「赤ん坊の倉庫」
と形容されるような場所で育ったピーターの話です。

ピーターは3歳までロシアの孤児院にいました。
そこは明るくきれいな広い部屋でしたが、
ずらりとベビーベッドが並べられ、
60人もの乳児が寝かされていました。

それだけの人数に対して、
面倒を見る管理人はたった2人だけです。

8時間の勤務の間に、60人の乳児にミルクをやり、
オムツを順番に変えていく作業を行うと、
1日に1人が世話する時間は乳児1人あたりたった15分間だけでした。

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以前読んだ「The New Primal Scream」の中でも、
涙の意味と重要性 記憶とトラウマ、催眠について 参照)
未熟児として生まれた子供が保育器に入れられると、
その中で乳児は想像を絶する孤独感を味わうと書かれていました。

3歳までの脳の成長は体の成長に比べてとても早く、
その間に言葉やスキンシップで十分な刺激を受けておかないと、
その後に大きな問題を生む可能性が高くなってしまうそうです。

 
3歳のときにピーターはとても子供に理解のある養父母に引き取られます。

ピーターが何か話しかけてくるので、
養父母は喜んでロシア語の通訳を探して連れてきました。

しかしその言葉はロシア語ではありませんでした。
その後いくら調べてもどこの国の言語なのか分かりません。

更によく調べてみると、
何とそれは孤児院で子供達が自分達の会話の為に作った、
独自の原始的な言語だということが分かりました。

大人との会話がほとんどなかった孤児達は、
隣のベッドの子供と自分達の言葉でおしゃべりすることで、
寂しさを紛らわそうとしていたようです。

 
ピーター達家族がペリー博士に出会った時、
ピーターは7歳になっていました。

養父母に英語を教わりますが、
すでに3歳になっていたので、
習得にとても時間がかかりました。

最初の3年間のせいで、
脳のある機能は正常な7歳児でしたが、
別の部分では、2歳児並みだったり、
5歳児くらいだったりと、
人間形成に大きな影響を及ぼすこととなりました。baby-boy-vintage-stroller_thumb

その後博士の手助けで、学校に通い、
最初は苦労しますが、博士の考えた思いきった行動で、
クラスメイトの理解を得、急速に回復していきます。

 
この章のメインテーマはこのクラスメイトの理解の部分ですが、
そこは実際に本を読んでみてください。

私は、孤児院でコミュニケーションに飢えた子供たちが、
互いに助け合う話にとても感銘を受けました。

それがなければ、
ピーターはもっとひどい状態になっていたと思われます。

また他の孤児たちについての記述はありませんでしたが、
献身的な養父母に引き取られたピーターはまだ幸せだと思います。
他の子供達がどうなってしまったのか気になる所です。

 
「犬として育てられた少年」は子供の育て方を真剣に考える為の、
素晴らしい本です。

子供にとって最初の人間関係がいかに重要で、
何をしてあげればよいか、
何をやってはいけないかが良く分かる本だと思います。

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