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自分に足りない優しさ 人を幸せにする性格

私が中学生だった頃、クラスに、
脳性まひの障害で体が不自由だったSさんという女の子がいました。

Sさんは体を引きずるような歩き方で、
話しても、何と言っているのか聞き取りづらく、
理解するのが大変でした。

障害はありましたが、性格はとても明るく、
いつもSさんは笑顔だった記憶があります。

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ある時私は、体調を崩し、数日間学校を休みました。
学校に行くと、休んでいる間に席替えがあったようで、
みんなの席が変わっています。

私は誰にも話しかけることができなかったので、
教室内をただウロウロするしかありませんでした。

すると、それを見たSさんが近づいてきて、
私に新しい席を教えてくれました。

私はお礼を言うことができませんでした。

とても嬉しかったのに、
ありがとうの一言が言えなかったのです。

ずっと後悔したまま、
Sさんの笑顔だけが記憶に焼き付いています。

大人になり、ある会社に出向して働いたときの話です。

私が勤めていた会社は、ビルの1フロアにあり、
他にも沢山の会社がそのビルにオフィスを構えていました。

朝、エレベーターを待っていると、先にいた、
見知らぬ白い杖を持った女性がこちらを向いて、
おはようございます、と笑顔で挨拶してくれました。

私はちょっと驚きましたが、おはようございます、
と挨拶を返します。

女性は全盲のようでした。

見ていると、音のする方向に振り向いて、
すべての人に、笑顔でおはようの挨拶をしています。 7831478558_f2a093834c_m_thumb私は、Sさんを思い出しました。

体に障害があっても、
笑顔で誰にでも優しく接する姿がダブります。

全盲の女性は、その後も見かけると、いつもと同じように、
エレベーターの前で全ての人に挨拶を交わしていました。

以来、私もその女性を見ると、
自分から先に挨拶をするように心がけました。

 
たった数ヶ月の仕事だったのですが、その職場では、
その女性との出会いだけが強く記憶に残っています。

 
こういう人達を見て思うのは、
自分から無償の愛を与えることができるという凄さです。
自分の出自を恨んでいようような感じが全くありません。

自分に足りない人間としての重要な要素だとしみじみ感じます。

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