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ユング心理学 集合的無意識(普遍的無意識)と元型について

ユングとフロイトの考え方の違いの1つに、
「集合的無意識(普遍的無意識)」と「元型」という考え方があります。

フロイトは個人の抱える「無意識」の存在を明らかにしましたが、
ユングはさらに無意識の下に、人類に共通の無意識である、
「集合的無意識」の存在を提唱しました。

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集合的無意識(普遍的無意識)とは

フロイトは人間の意識の構造を、

顕在意識
無意識

という二層構造で考えましたが、
(性格とは何か、顕在意識と潜在意識・無意識について 参照)

それに対してユングは、

顕在意識
無意識
集合的無意識

という三層構造になっていると考えるようになります。

 
ユングは特に神話の研究から、
遠く離れた接点の無い国同士の神話に、
共通性があることを発見します。

また精神病の患者が見る妄想に、
その神話を知らないはずの患者が神話に酷似した内容の、
妄想を見ることがあるということを発見します。

これは人間が集合的無意識を共有し、
無意識の下ではすべての人間が繋がっていることにより、
このようなことが起こるとユングは考えました。

 元型(アーキタイプ)とは

さらにそれら神話や民話、昔話等に登場するキャラクターには、
一定の共通するパターンが存在することに注目するようになります。

この一定の共通するパターンを「元型(アーキタイプ)」
と呼び、どのようなものが存在するか分類まで行いました。

 影(シャドウ)

代表的な元型の一つに「影(シャドウ)」というものがあります。
私は以前、無意識の抑圧によりいじめが起こると書きましたが、
いじめの原因 なぜ起こるのか 投影と無意識を理解することの難しさ 参照)
このいじめを起こす元型こそがシャドウです。

無意識に抑圧した自分の影が、自分の表面人格に現れ、
その影に支配された状態が「いじめ」である、
と言うことができると思います。

夢や物語では、
この「影・シャドウ」が悪魔や悪人に姿を変えて登場することもあります。

つまり誰でもシャドウに支配されてしまう可能性はあるということですが、
きちんと自分の影を理解できていれば、
その支配から逃れることができるのです。

アニマ・アニムス

アニマは男性の無意識にある女性像であり、
アニムスは女性の無意識にある男性像です。

アニマとアニムスは、
性同一性障害にも密接な関わりがあると思います。3555386507_5c4e845012_m_thumb

幼少の頃にアニマ、アニムスが自分の中でどう定義されたか、
ということが自分にとっての男性像、女性像を決める重要な要素だからです。

アニマ・アニムスの夢や物語の中での典型的な姿は、
お姫様や、王子様です。

セルフ(自己)

以前紹介した多重人格者ビリーミリガンに現れた人格の一人に、
ビリー・ミリガンから学ぶ多重人格障害(解離性同一性障害) 参照)
「教師」という人格がいます。
「教師」はビリーの分裂した人格を統合するために現れました。

この「教師」こそが、セルフが人格化した存在でしょう。

「セルフ」は、高次の自分(ハイアーセルフ)であり、
人はどんなに苦しい状況に陥っても、
自分で自分を救うことができる可能性があることを示していると思います。

セルフが強く表面に現れると、悟りを開こうと努力したり、
理想的な自分の追求を試みるようです。

夢や物語には、人格化した神様の姿や、
神の声(啓示)として登場することがあります。

その他の元型

太母(グレートマザー)
人類共通の母親像です。

老賢人(オールドワイズマン)
人類共通の父親像です。

 
他にもペルソナトリックスター等、
沢山の元型が存在しますが、
私も全部は把握しきれていません。

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