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心理カウンセリングの効果と認知行動療法・来談者中心療法 方法

不安障害等の心の病を治療しようと思っても、
保険適用の普通の病院では薬の処方による対処と、
簡単なアドバイスで終わってしまうことが多いものです。

これら心の病と呼ばれるものは、
記憶に誤った考えや恐怖体験等が刷り込まれ、
その記憶を基に現実に対処しようとすると、
本来必要のない恐怖や不安に苛まれ(さいなまれ)て、
日常生活に支障をきたすものです。

薬では不安や恐怖を一時的に麻痺させることはできても、
根本からその考え方を変えることはできません。

 
しかしカウンセリングを受けようと思い、
このようなページ(⇒カウンセリング.COM)を見ても、
一体どれが自分に合っているのか悩んでしまうかもしれません。

カウンセラーにはそれぞれ自分の勉強した手法、
得意とする手法があります。
 
精神分析
催眠療法
NLP
箱庭療法

これらについては自分の体験等も踏まえて以前説明しました。

まだ言及していない認知行動療法と来談者中心療法について、
改めて調べてみたので以下に述べたいと思います。

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認知行動療法

認知行動療法というのは、
その根本にある不安や恐怖を呼び起こす考え方(認知)を発見し、
その為に本来必要な行動が取れなかったり、
不必要な行動を取ってしまう事を見直していこうとする治療方法です。

患者に対して専門の医師やカウンセラー、セラピストが、
ある程度の時間をかけてカウンセリングや考え方のテストを行う等で患者を理解し、
症状を起こす基になっている誤った考え方や行動を変えていく治療を行います。

 
症状を起こすほどの考え方(認知)というのは、
その人の信念になっていて、とっさの時の行動パターンになっていたり、
変えてはいけないという思い込みがあったり、
自分で気づいて直すことはとても難しいものです。

信念と呼ばれる、
いわばその人にとっての法律のようになっている考え方は、
他人にいくら改めたほうがいいと指摘されても、
本人が変えたくなかったり、変えられなかったりするものです。

また自分がそういう信念(認知)を持っていることに、
気付いていないことも多いでしょう。

それらの信念がいかに自分を苦しめているかを、
自ら気づいていくように舵取りをしてくれるのが、
医師やセラピストの役割です。 5432059925_e9daf687c9_m_thumb
専門の病院や認知行動療法を学んだセラピスト、
心理カウンセラーに診てもらうことになりますが、
患者の個性が多種多様であることと同様に、
セラピストもまたそれぞれアプローチの仕方や治療の流れに個性があります。

症状により、10~20回位のセッションで治療していくようです。

間違った認知による間違った行動を変える為に、
日常生活の中で正しい行動を取るための宿題も出されます。

実際の生活リズム(行動)を見直し、変えていくことで、
心の動きも変えていくことが狙いです。

不安障害全般に有効ですが、
特にうつ病や強迫性障害に効果的な治療法とされています。

 
町沢静夫氏によれば、認知行動療法は治療にある程度時間を要し、
施術者に高い分析力が求められることはもちろん、
患者側もある程度自分を客観視できる状態でないと難しいと述べています。

この治療法は私の印象では、
施術者に求められるカウンセリングの基本技能のようにも感じられますが、
日本人でしっかり理解し治療に取り入れている人は10年前の段階では、
とても少なかったそうです。

 
参考文献「認知行動療法のすべてがわかる本」
「日本人に合った精神療法とは」

ロジャーズの来談者中心療法(クライアント中心療法)

カール・ロンサム・ロジャーズにより提唱された手法です。
来談者及びクライアントというのは患者のことです。

カウンセリングはクライアント主導で行われなくてはいけない、
というのがロジャーズの考えです。

カウンセラーがクライアントに指示を出さないということから、
初期は非指示的療法と呼ばれました。

カウンセラーが、こういう方向に導きたいという意思をあえて放棄し、
クライアントの心(無意識)がどこへ行こうとしているのかを、
クライアント自身の言葉や行動から見つけ出し、
それを助けることがカウンセラーの役目であるとロジャーズは考えました。

クライアント自身に自己治癒力があるという考え方は、
ユング派の考え方とも似ているので、
私はこの両者の行きつく所は同じだと思っています。

私のちょっとした経験

クライアント中心という考え方で、
私の経験にもこれに通ずるものがあります。

あるとき友人の女性(既婚者)から相談したいことがあると言われ、
喫茶店で話しを聞くことになりました。

いわば女性がクライアントで私がカウンセラーの立場です。

具体的に何の相談だったかは忘れてしまいましたが、
人間関係についての悩みでした。

 
女性は自分の状況や、誰々がこうした、ああしたということを、
まくしたてるように私に喋りました。

私は「へー」とか「ほー」とか「それで?」など、ほとんど相槌を打つだけで、
何と言ってあげればよいのかを考えながら話を聴いていました。

話が落ち着いてくると、女性は、なんかスッキリしてきた、とか、
分かってきた気がする、と言い出しました。

そしてそろそろ私が意見を言おうと口を開きかけると、
「もう大丈夫、何も言わないで」
と、私を遮り(さえぎり)、
「どうすればいいか分かった、ありがとう」
と、私に一切それについての意見を言わせませんでした。

結局一方的に女性が話すだけで悩み相談は終わり、
その後はその問題には一切触れず、関係のない雑談をしただけで、
その日の話は終わりました。

相談者の心理

これは話すことで考えが整理され、自分がどうすればよいのか、
話すというアウトプットにより、
自分の中にある解答が発見された例です。

この女性の旦那さんはとても仕事が忙しく、
家で話しを聞いてもらえないストレスが女性にはありました。

ストレス解消と話の整理が同時に行われ、
問題が解決したのだと思います。

 
友人との飲み会で、仕事や人間関係の愚痴を言う人は少なくありません。
そんなとき、聞いている人は、あれこれアドバイスしたくなりますが、
愚痴を言っている側は素直にアドバイスを受け入れない、
ということは割と多いと思います。

これは言ってる本人は愚痴を言ってスッキリしたいだけで、
アドバイスなどは求めていないからだと思います。

愚痴を言う自分をただ受け入れて欲しい、認めてほしい、
できれば共感して欲しい、ということではないでしょうか。

小さな上下関係 

アドバイスを聞き入れると、そこにアドバイスする側とされる側という、
一種の上下関係のようなものが生まれます。

人は誰でも自分が上に立ちたいという心理は持っていると思います。
問題を抱えている人に何か言ってあげたくなったり、
助言しようとする心理はごく普通のことです。

しかし愚痴を言っている人が助言を求めているとは限りません。

上下関係の下にはなりたくないという心理が働くこともあり、
簡単にアドバイスは受け入れたくないし、
ましてや説教などは以ての外(もってのほか)です。

飲み会の席で、誰かの愚痴に対して小さないざこざが起こるのは、
このような心の動きがあるからではないでしょうか。

 
ロジャーズの考え方は、
このような人間の心の動きにとても繊細に配慮されたものです。

 

心理カウンセリングの本質

他にも、スピリチュアルカウンセリングや占いなど、
心理学的な手法を用いないカウンセリングもありますが、
心の安定を図るという意味では、
心理カウンセリングと同様の効果を発揮する可能性はあります。

また実際、心理学の知識があれば良いカンセリングができる、
ということではないと思います。

自分の話を真剣に聴いてくれ、
自分という存在を理解しようとしてくれる人に、
人間は心惹かれていきます。

そしてそういう存在に心を開くことは癒しにつながり、
カウンセリングの効果も最大限に発揮されるでしょう。

いくら心理学的な知識をもって話されても、
自分のことをきちんと理解してくれない人に対しては、
自分を変えられたくないという心理が働き抵抗が起こるかもしれません。

自分の症状と手法の相性を検討した後は、
最初のセッションの中でカウンセラーとの相性を確かめてみることも必要でしょう。

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