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なぜ嫌韓?アイデンティティと日韓問題に見る加害者、被害者意識

「嫌韓」(けんかん)という言葉は、
マンガのタイトルから流行ったそうです。

隣同士の国は仲が悪い例が多いそうですが、
日韓の間柄にも根深いものがあります。
嫌韓の感情は、
韓国人の反日意識に対して芽生えたものだ、
とする意見もあります。

ではなぜ韓国人に反日意識があるのかというと、
古くは豊臣秀吉の朝鮮出兵に端を発し、
第二次世界大戦という、韓国(朝鮮)人にとっては、
日本の侵略戦争であり、日本語を強要され、
名前をも奪われ(創氏改名)、
慰安婦まで提供させられた屈辱的な歴史があるからです。

この侵略戦争で行われたことがどこまで事実なのか、
現在でも論争は続いており、特に慰安婦問題などは、
真実がよく分からない状態になっているのが現状だと思います。
反日派がいくら日本のここが悪いと言っても反日感情を持ったものが歴史を検証すれば、
日本に都合悪いことばかり出てきますし、
当然嫌韓感情を持った人間の歴史検証にも公平、公正さは期待できないと思います。

正確にいうと、反日や嫌韓の感情を持っていても、
それを認めた上で、冷静かつ客観的に検証しているのならよいのですが、
反日感情や嫌韓感情を露わ(あらわ)にして検証結果を出されても、
それは信用できないということです。
感情という面に注目してみると、
私の場合でも子供の頃にはいつの間にか、
アメリカやヨーロッパはかっこよく感じ、
アジア諸国を見下すような感情はありました。

何も考えずに暮らしているだけで、
勝手にこういう意識が身についてしまうのは、
表には出さなくても国民全体の意識の中にそのような感情があったからだと思います。
(今の子供は分かりませんが)

さらにそのような意識を持ったまま、
竹島問題のようなことがクローズアップされると、
嫌韓感情が自然に湧きあがることは不思議ではありません。
また、WBCで日本が韓国に負けたとき、
韓国の選手がマウンドに自国の国旗を立てたり、
オリンピックのサッカーで日本が破れたときには、
「独島(竹島)はわれわれの領土だ」を書いた紙を掲げましが、
こういうのを見てしまうと歴史問題に関わらず腹が立ちます。

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加害者意識と被害者意識

私は思春期の頃、母親によく「おまえは目つきが悪い」
と言われた時期があります。

感覚的には10回以上言われた気がするのですが、
感情的にならず、冷静によく考えてみると、
多くても5回くらいだと思います。
友達がいないことは恥ずかしいこと

これは被害者の意識が時間が経つと事実が歪められ、
被害が誇張されていくことを示しています。
では母親のほうはどうなのかというと、
私が母親との対決で、なぜあんなことを言ったのかと問い詰めても、
母親は、そんなこと言ったかな、と、
言ったことさえ忘れてしまっています。

これが加害者意識というもので、やったことがあまり記憶に残りません。

つまり加害者と被害者の間で、時間が経てば経つほど、
事実からの乖離の幅が大きくなってしまうということです。

加害者の側からすれば、罪の意識が軽いほど忘れやすいでしょうし、
被害者はやられた意識が強いほど被害を誇張してしまうでしょう。

アイデンティティー(自己同一性)について

嫌韓や反日という感情を持ちやすいのはどういう人かというと、
純粋な日本人や韓国人(北朝鮮や中国はここでは省きます)であるということです。

在日と言われる日本で暮らす韓国人になると、
日本の実情を理解しているので、
日本に来たことのない韓国人に比べればかなり違った意識になると思います。

さらに日本人と韓国人のハーフなら、容姿は似ていても、
日本人と台湾人のハーフに比べて俄然このアイデンティティーの問題に悩まされるでしょう。

自分のルーツ同士がいがみ合っているという事実は、
人格形成に大きな影響を与える可能性が高いはずです。
国家間の問題以外にも、例えば男女の性差別問題を考える場合、
性同一性障害を持った人達は、純粋な男性や女性よりも、
この問題に対して中立になれるのではないでしょうか。

自分のアイデンティティーがしっかりしていると、
精神的には安定しますが、
自分と違うアイデンティティーの人を理解することが難しくなる面も出てきます。

アイデンティティー、自己同一性 wiki

保守思想とアイデンティティー

この前の選挙で自民党が圧勝しましたが、自民党というのは保守政党です。
アメリカでいうと共和党の思想に近いものです。

保守というのは伝統を守ろうとする考えですが、
これはアイデンティティーを守ろうとしているということもできると思います。

つまり日本の保守政党であれば日本人という誇りを大切にし、
アメリカであればアメリカ人であることに誇りを持とうとします。

日本はアメリカに比べれば、
人種の構成比率は圧倒的に純粋な日本人が多数を占めているので、
保守政党である自民党が強いわけです。

それでも一党独裁では腐敗が進むので、たまに社会党や民主党が支持され、
政権がひっくり返ることは、政治制度がそれなりに正しく機能しているとも言えます。

アメリカの場合

大雑把に言うと、アメリカが2大政党制なのは、黒人の存在を筆頭に、
多種多様な移民が革新政党である民主党を支持しているからです。

民主党の支持者はアメリカ人というアイデンティティーがそれほど強くない人達です。

当然でしょう、彼らはアメリカに住んでいても、
自分のルーツはそれぞれ違うわけです。

アフリカにルーツがある人ならば、
アメリカばかりでなくアフリカも大切にして欲しいと思うでしょう。

オバマ大統領という黒人の大統領が就任したことは、
まさにリベラル思想を象徴した出来事です。

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右派と左派という考え方

保守思想を右派、革新思想を左派と言いますが、
この言い方から分かる通り、
どちらの思想でも、どちらかに傾いていると言えます。

思想が違っても、相手を理解していくという態度は最終的には、
必ず必要になると思います。

自分の正当性を主張する時に、
相手を否定しなくてはならないのは、
まだ人間が成長段階にいることを示しているのではないでしょうか。

日韓問題を考える

正直に言えば、私の中にも嫌韓感情はあります。
前途したように、特にスポーツなどを見てるとイライラしてしまいます。

反日感情むき出しの韓国人の態度を見れば、
悲しくなるというより頭にきます。

しかしそれと同時に、私は母親から受けた幼少期の傷ということを考えると、
同じ被害者意識を持つ存在としての韓国人に同情できますし、
反日感情が芽生えることも理解できます。

そういう観点から自分を韓国の人達に投影すると、
日本人に対して謝るべきところはちゃんと謝るべきだという思いもあります。
もし今のまま、韓国の人が日本を許し、
友好的な態度を取ることができるなら、
韓国人のほうが日本人より意識レベルが高いと言えるでしょう。

逆に日本が本当にアジアのリーダーとして尊敬される存在を目指すならば、
韓国の人の気持ちを理解し、謝罪が足りない部分には謝罪すべきでしょう。
お互い感情的になって自分達が正しいと言い続ける限り、
理解し合うことは難しいと思います。

韓国の人達が仮に被害を誇張していたとしても、
あれだけ感情的になっているのはなぜなのか、
ということをもっと考えたほうがいいのではないでしょうか。

私の希望としては、共通の歴史認識を持つ為に、
一旦反日や嫌韓といった感情を捨てて、場合によっては第三国も交えて、
共同で徹底した歴史検証を行って欲しいというものです。

個人も国家も記憶に支配されている

日韓の歴史や感情の動きを見ても、
いかに私達が記憶に支配されているかということが分かります。

歴史というのは個人の記憶に当たるものですが、
抜け落ちていたり、書き換えられている箇所があります。

このブログで書いてきたように、
抑圧されている記憶(歴史)について触れようとすると、
感情的に強い反応が起こります。

また自分の生まれた直後の記憶や胎児の頃の記憶が、
ほとんど思い出せないのと同様に、
日本人は日本の建国に関する真実を知りません。
岸田秀さんは、日本人のルーツは、
中国・朝鮮から迫害されて日本に流れ着いた人達なのではないかと推測しています。

その傷を隠すために、誇大妄想と言える日本神話を作り、
日本を神の国にする必要があったと述べています。

秀吉の朝鮮出兵や第二次大戦には、
日本の無意識の中に報復の衝動が隠されているのではないかという推測です。
もしそうだとするなら、先に傷つけたのは韓国人達とも言えますし、
迫害されるようなことをした日本人は一体何をしたのか、
ということも疑問です。

しかし今となってはそれを知ることはほぼ不可能でしょう。
建国の真実も今となっては分かりません。
どんな問題があるにせよ、感情的になるということは、
過去の記憶の支配から抜け出せていないということだと思います。

日韓問題を考える場合、
人間がどこまで感情と理性を切り離して考えることが出来るかが、
鍵となるような気がします。

政治問題に関しては私の認識不足の面も多々あると思いますが、
個人がケンカして仲直りするとき、
どのような感情になるかを考えてみれば、
自ずと取るべき態度も見えてくるように思います。

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