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エックハルト・トールの意識を”今”に置くという考えの重要性

心の病で苦しんでいる人や、私のように親との関係に傷を持つ人は、
過去の記憶に苦しめられている人と言えるでしょう。

今まさに、親から虐待されているとか、親との関係に悩んでいる場合は、
現実的な問題に対処しなくてはなりませんが、
明らかに苦しみの原因が過去の記憶にあり、現実問題に影響を及ぼしている場合は、
過去と現在を切り離さなくてはなりません。

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                                                                        Les boules de cristal /Laurent VIRZI

「The Power of Now」という本について 

私が何度も読んだ本の一つに、エックハルト・トールという人の書いた、
「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」というものがあります。

原題は「The Power of Now」というもので、直訳すると「今の力」です。
日本語の題名はちょっと宗教色が強いですが、「悟り」についても触れています。

何でこんなタイトルにしたのかと、抗議する人もいますが、
まあこのほうが売れると出版社が判断したのでしょう…。

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この本に書いてあることは、過去や未来は存在せず、
あるのは「今」だけという考え方です。

過去の苦しみや未来への不安に襲われ生きている人は、
現実をきちんと生きていないと言うことができるでしょう。

今起こっていることに全力で取り組むべきところを、
過去から引きずっている悪い考え方や、考えなくてもいい未来への不安の為に、
自分の持っている力を100%発揮できていない、
という人はとても多いのではないでしょうか。

 
著者は30才になるまで絶え間なく不安や焦りに襲われ、
自殺を考えることもあったそうですが、
あるとき、このおかしな思考をしている自分は本当の自分なのか?
という疑問が湧き、突然人生が開けます。

「思考」は本当の自分ではない、ということに気付いたのです。

このサイトでも書いていますが、
無意識には過去の記憶がびっしりとつまっています。

現実に起こっていることを見るときでも、
人は過去の記憶というフィルターを通して物事を見ているので、
その物事を正しく認識しているとはいえないかもしれません。

 
「思考」というのは自我とも言えます。
自我は英語ではego(エゴ)と言うように、その人固有のものです。
そして基本的に人間だけが持つものです(類人猿は動物と人間の中間と考えます)

自分の性格について悩んでいる人は「自意識」に苦しめられていると思いますが、
思考が作りだす自意識を、本当の自分だと思わないようにするエクササイズも、
この本には書かれています。

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる

エックハルト・トール,Eckhart Tolle,あさり みちこ,飯田 史彦 徳間書店 2002-06
売り上げランキング : 3824

by ヨメレバ

「大いなる存在」について

この本には度々「大いなる存在」という言葉が出てきます。

「大いなる存在」とは神のことではないのですか?
というQ&Aもあり、著者は「神」という言葉は誤解が多い、
として、代わりにこの言葉を使用していることを説明しています。

「神」というと人間を監視する何か特別な存在と捉えてしまいますが、
「大いなる存在」は人間の本質を表す言葉として、
著者は使用しているようです。

 
ユングは集合的無意識により、人や動物は皆繋がっている、
と考えましたが、エックハルト・トールは、
私達は皆「大いなる存在」の一部であり、結局すべての人は皆、
「大いなる存在」である、と言いたいようです。

「今に在る」という考え

原題に「The Power of Now」とあるように、
人間が苦しみから逃れる為には、強烈に「今に在る」必要がある、
とエックハルト・トールは説いています。

この本は、その為にはどうしたらいいのか、
ということが中心に書かれています。

過去に囚われたり、確定していない未来の不安などに心奪われることにより、
思考は病気を作りだしてしまうことや、
老化を早めてしまうこと、についても触れています。

まとめ

私はこの本を読んで、自分の考えがいかに局所的で、
小さな世界の中でもがいていたかを思い知らされました。

「思考」というのは顕在意識という小さな世界で作られる世界です。
以前書いたように顕在意識は無意識や潜在意識を切り離して、
都合良く「自分」を作ってしまいます。

病的な思考に取りつかれた自分を本当の自分と思わない為にも、
「今に在る」「今を生きる」ことの大切さに気付くことが必要だと思います。

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