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岸田秀「ものぐさ精神分析」内田春菊「ファザーファッカー」を読む

私のこれまでの人生において、最も衝撃的な読書体験は何かと問われれば、
未だに岸田秀さんの「ものぐさ精神分析」に勝るものはありません。

前回の「場面緘黙(かんもく)症、視線恐怖症になった原因を突然知る
で書いた通り、私はこの本で初めて、
自分の性格形成に母親が大きく関わっていたことに気付きます。

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それはこの本の内容そのものよりも、岸田氏と母親との関係性が、
私に共通するものがあり、親子関係によって作られる性格形成の過程を、
理解することが出来たからです。

「共通する」といっても、症状は全く異なりますし、性格も全然違います。
母親はすべて正しく自分がおかしい、と思い込んでいたことが、
実は全然違っていた
、というところが共通点です。 books-1375994316I8j
しばらくの間、私は岸田氏の著作をバイブルとし、
次々と本を読みつつ、
母との関係を思い返してはその記憶へ意味付けをする、
という頭の中の作業を止めることが出来ませんでした。

 
人間は本能の壊れた動物である、と定義し、
それにより現実から乖離したあたかも幻を追いかけるような、
人間の様々な行動や歴史を、
「唯幻論」という氏の独自の考え方に基づいて考察したのが、
この「ものぐさ精神分析」です。

読書の苦手な方にはあまりおすすめしません。
文章を読むのが好きな方は、面白いので読んで損はないと思います。

 
また岸田氏に共感し、
氏の考え方に大きな影響を受けている漫画家の内田春菊さんの本も、
心の傷を考えるヒントになるかもしれません。

自分の実体験である義父からの性的虐待を小説にして発表した、
「ファザーファッカー」はセンセーショナルな内容で話題を集めました。

こちらはとても読みやすいですが、心を癒すような内容ではありません。

ちなみに内田さんの著作はこれ以外読んだことはありません。
読んでみたいとは思ってるのですが…。

 
※私に大きな影響を与えた岸田氏の「唯幻論」やその思想ですが、
現在私はかなりの部分でその考え方から卒業し、
全く別の考え方を持っています。

ただ個人の精神分析を国家に適用する考え方などは、
未だに凄いと思います。

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