子は親の無意識(潜在意識)をコピーすると言います。
生まれてから一緒にいる時間の長い人の無意識を最もコピーするので、
大抵は母親の影響を強く受けますが、
人によっては父親だったり兄弟、祖父祖母、伯父叔母、
または赤の他人かもしれません。
また、複数の人に一緒に育てられたりすれば、
一人の無意識ではなく、
複数の無意識をコピーすることになります。
両親が交互に面倒を見れば、
二人からの影響を強く受けるでしょう。
兄姉がいれば、その影響も当然受けます。
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生まれてから最初にコピーしたものが、
最も古い記憶として性格の土台になるわけです。
古い記憶ほど、長く一緒にいる記憶なので、
最近経験した記憶よりも影響は強いと言えるでしょう。
コピーすると言っても、すべての記憶を受け継ぐわけではないので、
その時々の心の状態をコピーしていくのではないかと思います
ポイントは顕在意識ではなく無意識をコピーするということです。
これが、子は親の背中を見て育つ、ということだと思います。
(正面が顕在意識で、背中が無意識を表している)
顕在意識でいくら綺麗ごとを言っても、
無意識にやましい気持ちが抑圧されていれば、
子供はそれをコピーしてしまいます。
無意識にある気持ちと、
顕在意識で喋っている内容が食い違ったりすると、
子供はとても混乱します。
これをダブルバインドと言います。
たとえば「あなたをとても愛している」と言ってる母親が、
実は無意識に子供を憎んでいて、物凄く怖い表情でこのセリフを言っていたりすると、
子供は混乱して神経症などを病んでしまう恐れがあります。
(この例はそのまま書籍に書いてあったことですが、どの本だったか忘れてしまいました)
ここまで極端ではありませんが、私にも色々あてはまることがあります。
私は4歳くらいまでの母との記憶はほとんどありませんが、母が姑との同居で、
自分を抑えて周りに気を遣っていた不安一杯の心の状態をコピーし、
性格の土台にしてしまったのではないかと推測できます。
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