【毒親への対処法】カウンセリングを受けて母親と対決!

火と水の拳 毒親

私は幼少の頃から学生時代、場面緘黙症や視線恐怖症といった神経症状で苦しみました。

そして大人になってからその原因が親にあったことを知ります。

親が原因だったことを知ったときは衝撃的でした。

私が場面緘黙症になった原因は親の性格に問題があった!
私は学生時代、場面緘黙症という病気で学校で普通に話すことができませんでした。 なぜ学校へ行くと話すことができないのか、その原因は大人になるまで全く分かりませんでした。 理由が分かったのは25歳を過ぎてからのことです。 ...

それまでは、なぜ人と話せないのかと問われても、理由などはなく、ただおかしな性格に生まれた自分が悪いとしか思えませんでした。

場面緘黙症だったという過去は私にとってただただ暗黒の記憶であり、自分の過去を思い出すと気が狂いそうになる思いでした。

ところが暗黒に突然光が当たり、理由など無いと思っていた私の性格形成に、はっきりと原因があり、その原因は私の性格や生き方を散々馬鹿にしてきた当の母親にあったのです。

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猛烈な怒りが私の体にもたらしたもの

本を読んで自分の性格の原因が分かったときはとにかく衝撃的でしばらくはその意味を考えるようになりました。

しかし考えれば考えるほど母親に対して怒りが湧き、過去のことを考えて朝まで寝付けないということが度々ありました。

私は母が許せませんでした。
自分の対人恐怖症を棚に上げて、私の性格に対してバカにしたような態度を取ったこと。

自分の子供に対して嫌悪感を抱いたこと。

学校で話せないという異常事態を気遣ってくれなかったこと。

私がいかに傷ついていたか子供の気持ちを理解せず、愛情を与えてくれなかったこと。

これらのことを、全部謝ってもらいたいと思いました。

かといって突然母親に文句を言っても何のことやら伝わらないでしょう。
しばらくの間、私は怒りを感じつつ、母親にどう反省してもらうかということを考えていました。

その間仕事はとても忙しく、仕事の関係で引っ越しをしたりしたので、なかなか母親に過去のことを話すタイミングが掴めずにいました。

母との話し合い

結局、本を読んでから3年くらい経って、私は母親に「話がある」と言って、過去のことなど思っていたことを話しました。

しかし、少しは分かってもらえたものの、反省して謝罪してもらうまでには至りませんでした。

納得できなかったので、再度話し合いの機会を設けても、途中から感情的になって怒鳴り合いみたいになってしまいました。

結局母親がヒステリックになって私は戦意喪失しています。
母親の感情のエネルギーに対して、自分も怒りで言いたかったことが言えず理性で対応するのは無理だと判断したからです。

当然、私の怒りは収まっていません。

不眠症と胃炎に悩まされる

せっかく場面緘黙症や視線恐怖症の原因が分かったのに、30歳ぐらいからひどい不眠症や胃がもたれて食事が取れないストレス性の胃炎に悩まされることになってしまい、その状態が5年くらい続きました。

これは明らかに母親に対する怒りを溜めこんだせいです。

さらに元々あった視線恐怖症による手の震えなどがひどくなっていました。

結果的に、母親に芽生えた怒りのせいで、新たな神経症状を背負ってしまったことになります。

アーサー・ヤノフの原初療法(プライマル・セラピー)を知る

非常に忙しかった仕事を離れ、ずっと強い心の苦しさを感じていた私は、家でインターネットを色々見ているうちに、ある女性(仮にAさんとします)の、セラピーでの治療体験が書いてあるホームページを発見しました。

このホームページを発見したのも偶然とは思えません。
この期間の一連の流れは、後から考えると、自分の意志というよりも、何かに導かれているように物事が進んでいるようでした。

Aさんが受けたセラピーは、「原初療法(プライマルセラピー:primal therapy)」というものです。

アメリカの心理学者アーサー・ヤノフという人が書いた、「原初からの叫び」という本を読み感銘を受け、セラピーを受けにカリフォルニアまで行ったそうです。


私もこの本を読みたかったのですが、当時すでに絶版で手に入れることができませんでした。

アーサー・ヤノフという人はジョン・レノンの主治医だったことで有名な人です。

ビートルズ解散後、心の問題で苦しんでいたジョンは、ヤノフから原初療法(プライマル・セラピー)を受け、有名な「MOTHER」という曲を発表します。

Aさんは幼少の頃の父親との関係に苦しみ、セラピーを受けにアメリカまで行ったそうです。
英語が堪能だった為に、直接センターで指導を受けることができたようです。

Aさんはその体験を元に、メールによるカウンセリングを行っていました。

料金も格安だったので、私はすぐにAさんにメールをしました。

初めて人に共感してもらえた

Aさんからメールによるカウンセリングを受けることになった私は、早速自分の生い立ちを長々と書いたメールを送りました。

自分の自己分析を含んだ理屈っぽいメールだったと思います。

それでも自分が母親を批判したことに、初めて共感してくれた人がAさんでした。

そして私にとっては、それが一番嬉しいことでした。

母親の問題をそれとなく友人に話しても、親を悪く言う私が悪いようなことを言われましたし、弟や妹にさえ分かってもらえません。

第一子である私は親の悪い部分をコピーし、引き継いだ歪んだ性格で弟妹に接していたので、家族の中で孤立したような存在になっていました。

私にとって親(特に母親)は今でいう毒親なのですが、弟妹にとっては欠点はあるがそこまで悪くない存在だったのです。

Aさんに教えられた毒親への対処方法とは

Aさんは私の過去に共感し、一緒に母親の問題点を指摘してくれました。

私は毎回くどくどと自分の理屈を並べ立てたメールを送っていました。
誰かに自分の分析を聞いて欲しくて仕方なかったのです。

Aさんは要点をまとめていつも的確なメールをくれました。

原初療法(プライマル・セラピー)の基本は、原初(幼少期)に立ち返って、その時表現できなかった思いを、しっかり表現し直す、というところにあります。

本の題名である「原初からの叫び」(プライマルスクリーム:The primal scream)の通り、その時叫べなかった辛い感情を、改めて叫び直すことにより、心を浄化することが狙いです。

私がすでに過去に母親と話し合ったことをAさんに知らせると、まだそれでは足りない、と言われました。

アメリカのセンターでは、患者の過去の体験を、セラピストと共に再体験するそうです。

Aさんが父親に傷つけられた過去の辛い体験を再現し、その時の感情を思い出し、実際に叫び声を上げたり、涙を流したりして、過去の傷を癒したそうです。
(Aさんの父親はその時すでに亡くなっていたと思います)

それは私にとってかなり難しいことでした。
それまで母親と話していても、なるべく感情的にならず、理性で母親を説得しようと思っていたからです。

母親の前で感情的に取り乱すことは、屈辱的だという感覚もあります。

怒ることはできますが、泣き叫ぶようなことは無理だと思いました。

ただそのように感情を表現できない人が多いからこそ、わざわざ治療センターで時間をかけて感情を解放する必要があるのです。

Aさんは私に、もう一度母親と話し合ってみることを提案しました。

再度母親と対決

私は母に対して、改めていかに子供の頃私が辛かったかを訴えました。

それに対して母親は、私の前で初めて涙を流し、一体お母さんはどうすればいいの、と逆に私に訴えてきました。

しかしその涙は、母親の自己保身としか思えませんでした。
お母さんがいかに苦労してあんたを育てたか全然おまえは分かってくれない、という涙であり、私の気持ちを分かろうとするものではありません。

それに私は自分の感情表現がうまくできませんでした。
結局母親の涙を見て、またも私は戦意喪失することになってしまいました。

Aさんにそのことを報告すると、そんな涙に騙されてはいけない、と、私より怒っているようなメールが返ってきました。

私はとても嬉しく思い、さらに母親との話し合いを続けることにしました。

謝らない母

話し合いを2回したのか3回だったかは忘れましたが、とにかく私は母に思いの丈をぶちまけました。

しかし母の前で怒りはするものの、子供の頃に戻って、悲しかった感情を直接表現することは、どうしてもできません。
結局、理屈による説明になってしまうのです。

話し合いは平行線を辿りました。

母親は反省して謝るということはしませんでした。

私の言いたいことは分かるが、お母さんの気持ちも理解してほしい。
自分だけが悪者扱いされることはどうしても納得できない、とのことでした。

母親の心の底にはきっと「私だって親に愛情をもらったことなんか無い」という思いがあったでしょう。
しかし、だから子供を愛さない、というのはおかしいです。

私からすれば、自分がされたことを子供にもするというのは全く納得がいきません。

愛せないのなら産むべきではないし、産んだ以上は愛そうとする努力をすべきというのが子供の立場での考えです。

愛せなかったことを謝ってくれさえすれば私は納得できたのです。

やれることはやった

それでも私は感情表現こそできませんでしたが、言いたいことはすべて言いました。

とにかく、もう何も言うことはありませんでした。
部屋に戻ると気持ちはスッキリしていました。

母親に反省して謝ってもらうことはできませんでしたが、もうこれで十分だと思い、これ以上は諦めようと思いました。

Aさんの期待したようには行きませんでしたが、原初療法(プライマル・セラピー)の効果は後日はっきりと現れることになります。

涙の意味とストレスとの関係は?泣くことで心身を修復する!
私が最後の母との話し合いを終えた翌日だったか、それとも更に後だったのか、よく覚えていないのですが、私は自分の部屋で、ボーっと母とのことを考えていました。 母に対する過去の不満を言い尽くしたものの、原初療法は手詰まりとなってしまった状態...