フロイトの夢判断 象徴と検閲

抽象的な人体の絵 潜在意識・無意識

夢の解釈を最初に学問の分野に持ちこんだのは、フロイト(ジークムント・フロイト)と言われています。

無意識には抑圧された記憶が封印されていますが、睡眠中にその記憶が象徴を通して夢となり、映像化されるとフロイトは考えました。

フロイトの時代では性的なことを公に表現することは、タブーとされていたので、抑圧される対象が性的な事象であることが多かったようです。

特にキリスト教は性的な事柄に厳しかったので、その影響も大きかったと思われます。

なのでフロイトの本を読むと、性的なことばかり取り上げられている印象が強いですが、考え方はどのような事柄に対しても一緒です。

抑圧された記憶というのは、本人が認めたくないと思ったことや、道徳に逆らった願望などが多いので、危険な考えも含まれています。

例えば、父親を殺したい、という願望を抑圧した場合、夢の中では、直接自分が殺すのではなく、交通事故で父親が死んでしまったという話に、置き換えられているかもしれません。

殺したいという願望は抑圧しているので、本人は夢の中で、お父さんが死んでしまったと悲しみます。

殺すという願望が交通事故に置き換えられていますが、これが象徴です。

直接表現してしまうと、精神的ショックが大きかったりすることなどから、「検閲(けんえつ)」という機能が働き、象徴に置き換える働きをする、とフロイトは考えました。

この検閲官が夢を精査していて、危険な願望、欲望、実際にあった過去の重大な事件の抑圧などを、象徴に置き換え、ショックを和らげる役割を果たすようです。

仮にこの夢を見た人が患者であれば、夢の内容を聞き出したセラピストやカウンセラーは、父親との関係を探り、親子関係をよりよいものに導くことにより、患者の心を治癒できるかもしれません。

私の夢の分析については以前記事にしました。

夢判断 夢が教えてくれた父への誤解について
私が過去に見た夢の一つに、父と妹に関するものがあります。 夢の中では子供時代に戻っており、家の改築が行われていました。 新しくなった自分の部屋を確認した後、私は妹の部屋を外側からちらっと見ました。 妹の部屋は私の部屋よりも...

私の夢が、なぜ部屋の広さで表現されたのかは、検閲官に聞いてみないと分かりませんが、私が身を持って理解するには、その夢が最も相応しいと判断したのでしょう。