気分が晴れない、落ち込む、浮き沈みが激しい人の対処法とは?

ベッドで落ち込む女性 性格・心理

「気分」というのは「感情」と似ていますがちょっとニュアンスが違いますね。

「気分が悪い」というように症状を指す場合もありますが、ここでは特に理由もなく「朝から気分が晴れない」とか「何となく気分が落ち込む」というようなときに使う「気分」について考えてみたいと思います。

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感情と気分の関係

雨の日に憂鬱になるのは誰しも経験することだと思います。
これは低気圧が自律神経に作用することが原因とされていることです。

雨の日に憂鬱になったり晴れの日にテンションが上がるのはまさに気分の問題ですね。

しかし農家の人にとっては、晴れていれば気分がいいとは限りません。
晴れの日が続けば作物が枯れてしまうかもしれないという具体的な問題が気分を落ち込ませます。
こんな悩みを抱えているときに雨が降れば、自律神経への作用などよりも感情的に嬉しいという気持ちが勝り、気分を高揚させます。

こう考えると、出来事に対するリアクションとしての感情次第で気分も変わってくることが分かります。

ところが強い落ち込み、いわゆる鬱状態の場合、普段なら嬉しいと思うことにも感情が動かず、気分が落ち込みっぱなしということになります。

これはセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンといった神経伝達物質が脳にうまく伝わっていないことが原因です。
気分が上がりっぱなし、という躁状態も同様です。

自律神経の作用というのも結局は神経伝達物質の分泌などに関係しているので、これらが正しく働き感情をコントロールできていれば気分の浮き沈みに悩むことはなくなります。

情緒不安定になる原因

憂鬱

気分には雨や晴れに左右されるような「浮き沈み」の他に、穏やかな気分やイライラした気分という状態もあります。

誰かの言動が気に入らなくてイライラするのは感情が動かされたからです。

機嫌という言葉で表現されることも多いですが、理由も無く機嫌が良いとか悪いというのは気分の問題です。

「あの人今日は機嫌が悪いみたいだから気をつけてね」などという会話が交わされることもありますが、周りからみたら何であんなにイライラするのかよく分からないという人がいます。

午前中は機嫌が悪かったのに、午後になったらすっかり機嫌が良くなってたという場合もあります。

気分の浮き沈みが激しく、イライラしてたかと思えば、すっかり機嫌が良くなってるというような人を情緒不安定な人と表現しますが、これは血糖値の変動やそれに伴う神経伝達物質の分泌が大きな原因である可能性が高いです。

情緒不安定を治すには

午前中は機嫌が良かったのに、午後になったら機嫌が良くなっている、というのは昼食を食べて機嫌が良くなった可能性があります。

理由なく機嫌が悪くなることの原因として低血糖状態が考えられます。
人は血糖値が下がるとイライラしたりキレやすくなる傾向がありますが、これが昼食を摂ることで改善されるからです。

さらに3時に甘いおやつを食べることで血糖値が上がり、上がった血糖値を下げるために膵臓からインスリンというホルモンが分泌され血糖値は急激に下がります。

このように情緒不安定になることの一因に血糖値を急激に上げる食生活に問題がある可能性があります。

理由なく気分がコロコロ変わってしまい、それを抑えられないという人は、砂糖や小麦粉の摂取量を減らしてみるといいでしょう。

特にジュースやお菓子、ファーストフード、ジャンクフードと呼ばれるものには要注意です。

血糖値の変動と神経伝達物質の分泌は密接に関係しているので、まずは正しい食生活を送ることを心がけるようにします。
こちらに詳しく書いているので参照してください。
うつや統合失調症などの食生活改善方法

気分を安定させるためには、正しい食生活が重要!

また天気の良い日に気分が良くなりやすいことからも分かるように、太陽の光を直接浴びるということも必要です。
紫外線が美容に悪いということで極度に日光を避ける人がいますが、ビタミンD合成など適度な日光浴は心身を健康するために大切です。

実際に砂糖や小麦粉をやめてみた効果は?

もともと私は甘い物が大好きで、以前は砂糖を摂らないということは考えられませんでした。白米や麺類も好きでしたし、ファーストフードも月2回くらいは食べていたと思います。

現在は、ジュースやお菓子はやめて、家で食べる主食は玄米やライ麦パン、十割そば、全粒粉パスタにしています。
砂糖の入った調味料は量を控え、料理には黒砂糖やはちみつを使用、おやつは「フラクトオリゴ糖」を入れた微糖コーヒーとナッツ類です。

このような食生活にすることで、気分が安定し、寝付きが凄く良くなり、虫歯や歯周病もなくなりました。
甘いものはフルーツやさつまいも等を食べれば十分ですし、砂糖はやめてしまえば意外に無くても大丈夫だということが分かりました。

感情と記憶

感情はその人の持つ記憶に大きく関係しています。

「愛嬌のある顔だね」と言われて喜ぶ人もいれば、怒る人や傷つく人もいます。
生きてきた過程のどこかで「ブス」「変な顔」と言われ嫌な思いをしたことがある人は、この言葉を純粋に褒め言葉とは受け取れません。

「愛嬌のある顔」と言われた瞬間、「直接ブスとは言えないから、こんな言葉で遠まわしに変な顔だと言いたいんだ」と解釈し落ち込んだりします。本当は好感を持ったから言っていたとしてもです。

幼少の頃に目上の人に怒りをぶつけられた経験が多いほど、怒りの感情が芽生えやすくなりますし、穏やかに育てられれば穏やかな感情で過ごすことができます。

「気分」は感情によって変わる側面と、血糖値や神経伝達物質の状態で変わる側面があることをお伝えしました。

つまり食生活や健康面で安定していても、過去の記憶のせいで、何でもないことが気分が落ち込ませたり、イライラさせたりする可能性があるということです。

感情をコントロールする

感情

感情を自在にコントロールできれば、感情が原因の情緒不安定は防げますが、簡単なことではありません。

コントロールするためには、自分の感情を客観的に見てみる習慣をつける必要があります。

どういうことで感情が乱されたのか日記をつけて反省してみるのも良い方法です。

私自身すぐネガティブな気分に支配されてしまうことが悩みでした。
もちろん今でも完全に克服できたとはいえませんが、「今に在る」ということを意識することで大分気持ちが楽になりました。

「今に在る」とは?

自己啓発やスピリチュアルの本などには「今に在る(ある)」という話題が頻繁に登場します。

人は「今」ではなく、過去や未来に生きてしまっていることが多いからです。

感情はその典型例で、先程の例のように過去に顔のことを悪く言われた経験が、「愛嬌のある顔」という言葉に悪意を感じさせ、感情を乱されてしまいます。

これは過去に生きていることを意味します。過去の嫌な記憶が無ければ、「愛嬌のある顔」は普通は「愛想が良さそうな顔」という褒め言葉です。

未来についても同様です。
将来お金が無くて苦労するかもしれないという不安や恐怖から、今の楽しいことを犠牲にして働いてしまうということは特に日本人には多く見られることです。

将来お金が無くなるかどうかは今の時点では完全に不透明なことであり、そもそもその時が来る前に事故で死んでしまう可能性もあるのです。

過去の呪縛や未来の不安から逃れるためには、意識的に「今に在る」という訓練をする必要があります。人の言動に対しては完全にニュートラルにとらえられるよう意識してみます。
するとネガティブな感情は自分が作りだしていたことが分かってきます。

過去の習慣づけから自由になるのは大変なことですが、意識して訓練を続けることで少しずつ楽になっていきます。

過去に嫌な記憶が多い人ほど、ネガティブな感情が生まれやすくなるといえます。
過去は過去と割りきりニュートラルな気持ちを持続することができれば、感情のコントロールが容易になってきます。

「The Power of Now」という本について

私が何度も読んだ本の一つに、エックハルト・トールという人の書いた、「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」というものがあります。

原題は「The Power of Now」というもので、直訳すると「今の力」です。
日本語の題名はちょっと宗教色が強いですが、「悟り」についても触れています。

何でこんなタイトルにしたのかと、抗議する人もいますが、まあこのほうが売れると出版社が判断したのでしょう…。

この本に書いてあることは、過去や未来は存在せず、あるのは「今」だけという考え方です。

過去の苦しみや未来への不安に襲われ生きている人は、現実をきちんと生きていないと言うことができるでしょう。

今起こっていることに全力で取り組むべきところを、過去から引きずっている悪い考え方や、考えなくてもいい未来への不安の為に、自分の持っている力を100%発揮できていない、という人はとても多いのではないでしょうか。

著者は30才になるまで絶え間なく不安や焦りに襲われ、自殺を考えることもあったそうですが、あるとき、このおかしな思考をしている自分は本当の自分なのか?という疑問が湧き、突然人生が開けます。

「思考」は本当の自分ではない、ということに気付いたのです。

このサイトでも書いていますが、無意識には過去の記憶がびっしりとつまっています。

現実に起こっていることを見るときでも、人は過去の記憶というフィルターを通して物事を見ているので、その物事を正しく認識しているとはいえないかもしれません。

「思考」というのは自我とも言えます。
自我は英語ではego(エゴ)と言うように、その人固有のものです。
そして基本的に人間だけが持つものです。(類人猿は動物と人間の中間と考えます)

自分の性格について悩んでいる人は「自意識」に苦しめられていると思いますが、思考が作りだす自意識を、本当の自分だと思わないようにするエクササイズも、この本には書かれています。