性格とは何か、顕在意識と潜在意識・無意識の構造について

性格・心理

「人格というのは記憶体系である」と精神分析学者の岸田秀さんは述べています。

簡単に言うと、生まれてから現在までのすべての記憶で人格・性格は作られるということです。
(ここでは話を簡単にするために、人格と性格は同じ意味だと考えて下さい)

気質という言葉がありますが、これは先天的なもので、遺伝子の持っている性質と考えればいいでしょう。

生まれた時にすでに決まっているものが気質であり、環境(主に家族などの人間関係)によって、後天的に形成されるものが、人格であり性格です。

私は気質については、たとえそれがどんなに良くないものであっても、人は受け入れられる、と考えています。

しかし性格については、なかなか全てを受け入れている人は少ないと思います。

どういうことかと言いますと、すべての記憶=性格、だとしても、思い出したくない記憶や、無かったことにしたい記憶を大抵の人は持っているものです。

つまり自分のすべてを認められる人は少ないということです。

もしも全ての人が自分の性格の全部を受け入れることができれば、この世から大抵の「いじめ」は無くなります。

いじめの原因 なぜ起こるのか 投影と無意識を理解することの難しさ
もし人が「無意識」についてもっと深く理解できれば、いじめを減らすことに大きく役立つと思います。 いじめというのは、いじめる側がいじめられっ子に対して、何かムカツク、とか、イライラする、という理由からいじめを行うことが多いと思います。 ...
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顕在意識と潜在意識・無意識

顕在(けんざい)意識というのは、気質と自分で受け入れた性格によって作られる意識です。
普段色々考えている意識を指します。

潜在意識と無意識は同じ意味として扱います。
(これをさらに前意識や下意識という領域に分ける考え方もありますが、ここではその考え方は用いません。)

自己啓発の本などでは、よく潜在意識という言葉が使われますが、この言い方は潜在能力などポジティブな側面を扱うときによく用いられるようです。

無意識という言葉は、心理学では「抑圧された意識」という若干ネガティブな意味合いを含む側面を扱う時に用いられることが多いのですが、ここでは心理学的に考察するため、無意識という言葉を使おうと思います。

図に表すとこんな感じで、普段自分が自分だと考えている顕在意識というのは実に小さなものですが、本当の自分というのは、顕在意識+無意識、であるということです。

顕在意識と潜在意識

また、この図はよく氷山で表されます。
無意識は海の中で、顕在意識は海面に浮かんでいる部分です

無意識には自分で受け入れられない性格(記憶)がしまわれています。
また特に不都合はないが、今必要の無い記憶などもここに入っています。

体験した瞬間には顕在意識にあっても、それを無いものにしようとして、無意識に押し込んでしまうことを「抑圧」と言います。

自分では抑圧したことは分かっていませんから、無意識には何が入っているか自分では分からないのです。

これらの考え方は心理学の古典的な考え方で、現在では様々な議論があります。
記憶に関しても、脳科学的な観点から見ればまた違った解釈が出てきたりします。

心の働きは目に見えないものですし、色々な考え方があって当たり前です。

私の対人恐怖症は、顕在意識と無意識という考え方を使うと、とても説明しやすいので、この考えをベースに、今後お話していこうと思います。

↓無意識を最初に発見したフロイドの考え方が原点です。

この本は、はっきり言って読み物としては面白くありません。
無意識についてちゃんと勉強してみたい人以外は、特におすすめしません。

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