涙の意味とストレスとの関係は?泣くことで心身を修復する!

目と擬人化された涙 健康・病気

私が最後の母との話し合いを終えた翌日だったか、それとも更に後だったのか、よく覚えていないのですが、私は自分の部屋で、ボーっと母とのことを考えていました。

母に対する過去の不満を言い尽くしたものの、原初療法は手詰まりとなってしまった状態です。

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埋もれていた記憶と原初療法の効果

私は自分の部屋で母との過去を何気なく思い出していました。

すると突然、私が引っ越した直後、妹の出産の為に入院していた母を、母方の祖母や弟と一緒にお見舞いに行ったことを思い出しました。

お見舞いに訪れた幼い私と弟を見た母は、とても嬉しそうな顔で私達を迎え、病室の冷蔵庫の中に入っていたカステラを私と弟に出してくれました。

母の嬉しそうな笑顔は、私の記憶の中でも、生涯で唯一と言っていい優しい顔でした。

(残念ながらそれは病院という「外」の世界だからこそ見せた母の外面の笑顔でしたが)

しかしそれは、母を恨むようになって以来、完全に封印された記憶となり、思い出されることはありませんでした。

その封印された記憶が突然脳裏に蘇り、母の優しい笑顔を思い出した途端、私は自分でもびっくりするような雄叫びにも似た声を上げ、号泣しました。

自分の声に驚いて、慌てて布団を被った(かぶった)のを覚えています。

私は布団を被ったまま、うずくまり、声を上げて泣きました。

一体どれくらいの時間泣いていたのか、全然覚えていないのですが、とにかく泣き疲れてへとへとになるまで泣き続けました。

私は、泣けた、と思いました。

潜在意識は、このために私に仕事を辞めさせ、Aさんのホームページを見つけ、ここに導いたとしか思えません。

私は、無意識的には泣こうと思っていたのですが、意識的にはよく分からず、何となく原初療法の説明に惹きつけられ、Aさんにカウンセリングをお願いしたのでした。

胃炎と不眠症が治った

ずっと不眠症に悩まされ、睡眠導入剤を飲んで、夜3時過ぎに寝ていたのですが、その日は、夜10時頃になると睡魔に襲われ、あっという間に眠ってしまいました。

睡眠は断続的でした。
とてもはっきりした夢を見ては、また眠る、ということを繰り返して朝になりました。

夢の内容は下記の「私が見た夢」を参照してください。

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目覚めはスッキリし、食欲もあります。

それ以来、胃炎はすっかり治ってしまいました。
5年以上も苦しみ、慢性化したと諦めていた胃炎の症状は、あの日以来、一度も再発したことがありません。

体重はどんどん増え、毎日飲んでいた睡眠導入剤も、ほとんど必要なくなりました。

原初療法により、母への怒りのために壊した体が修復され、とりあえず母親を許すことができました。

ちなみにこのときの不眠症の解消は一時的で、結局また眠れなくなったりはしましたが、下記で完全に解消できています。

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「The New Primal Scream」を読む

「原初からの叫び」の原本である、「The Primal Scream(プライマル・スクリーム)」は、ジョン・レノン(オノ・ヨーコも)以外にも、80年代に活躍したミュージシャンの、ティアーズ・フォー・フィアーズなども、強く影響を受けているそうです。

プライマル・スクリームというバンドもあり、見ての通りバンド名にしてしまったほど大きな影響を受けています。

「原初からの叫び」「The Primal Scream(プライマル・スクリーム)」については下の記事を参照してください。

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私は「原初からの叫び」を手に入れることが出来なかったので、原本の改訂版である、「The New Primal Scream」を手に入れ、読んでみることにしました。

英和辞書を片手に読み進めると、とても興味深い内容だったので、時間はかかりましたが、夢中で読んでしまいました。

またAさんがなぜあれほど、私に母親の前で叫ぶことを求めたのかもよく理解できました。

泣くこと、涙を流すことの効能

泣いている赤ちゃん

涙を流すということがいかに人間のストレスを取り去るか、ということを、私は身を持って実感しましたが、この本では赤ちゃんの例が書かれていました。

言葉を喋れない赤ん坊は、お腹が空いたら泣くことにより、お母さんに空腹を知らせます。

泣いている時点で、単に親に知らせるだけでなく、空腹によるストレスを外に逃がすということも同時に行っているのです。

普通の大人がアクシデントで火傷(やけど)してしまったとすると、顔をしかめて水で冷やしたりするでしょう。

これが赤ちゃんの場合は自分で何もできないので、痛みに対してひたすら全力で泣き叫びます。

すると泣き叫んでいるうちに、小さな火傷くらいなら、物凄いスピードで治ってしまうそうです。

大人は泣くことを我慢してしまうので、こういうわけにはいきませんが、
痛みに対して100%の力で泣くことができれば、免疫の働きを100%活性化させることができるらしいのです。

一説には、泣くことを我慢してしまう男性よりも、よく泣く女性の方が長生きできるのは、その為ではないかとも言われています。

嬉し涙(うれしなみだ)は存在しない!?

嬉し涙というものがありますが、実際には、悲しみを思い出して泣いている、というのが嬉し涙のメカニズムらしいです。

高校球児が優勝して涙を流すのも、辛い練習に耐えてきた過去があるからこそ、涙を流すらしいのです。

実際に頭で過去の練習を思い出す人もいるかもしれませんが、大抵は勝手に内部的な記憶のアクセスが起こり、関連する辛い記憶が発見された時点で、悲しみの感情の表出である涙が出ます。
(このアクセスは一瞬のうちに行われます)

顕在意識(けんざいいしき:表面意識)にはいちいち思い出さないので、何で泣いているのか本人は、はっきりとは分からないでしょう。
ただ感情がこみ上げてくるのです。

もらい泣きも同じ原理です。
泣いている人の感情の動きを自分に重ね合わせ、過去の辛い記憶が一瞬のうちに内部的に思い出され、涙が出るのです。

だから、いつも楽しく練習し、辛さを一切感じず、その結果優勝できたなら、泣くことはなく、笑顔で表彰式に臨むことになるのではないでしょうか。

特に日本では、辛い練習にみんなで耐える根性論的な習慣が根付いているので、合理的に楽しんで練習する傾向のある欧米に比べれば、嬉し涙を流す割合は高くなると思われます。

競技だけに限らず、すべての嬉し涙が出る理由は、過去に辛いと感じた記憶があるということが原因らしいのです。

トラウマと退行催眠による治療

原因不明の偏頭痛が治った

ある人がひどい偏頭痛(へんずつう)に悩まされていたそうです。
病院で調べても、特に脳に異常は見つからず、原因は分かりませんでした。

その頭痛の原因を探るため、退行催眠を行い、過去に遡って原因を追及すると、生まれるときに、産道で頭が圧迫され、大変苦しい思いをしていたことが分かりました。

催眠により、はっきりとその瞬間を思い出し、涙を流したことにより、その後、偏頭痛が起こることはなくなったそうです。

抑圧されていた過去を知る

また、ある女性はひどい洗剤アレルギーに悩まされていました。
お皿を洗剤で洗ったりする度に、目が痛くなり、涙や鼻水、くしゃみが、止まらなくなるそうです。

その人に催眠を施し、過去に導いていくと、ある恐ろしい記憶を思い出しました。

子供の頃、何かちょっとした悪戯をした時に、怒った母親が、流し台の、
食器を洗う為に溜められた洗剤入りの水の中に、その子の顔をつっこみ、虐待していたのです。

その女性はあまりに恐ろしい記憶だったので、思いださないように、無意識に抑圧していたのでした。

その為洗剤に触れると、意識的には分かりませんが、無意識の中でその記憶が思い出され、もがき苦しんだ時の症状である、目の痛み、涙、鼻水、
が表れたのでした。

この洗剤アレルギーについても、催眠によりその場面を思い出し、再体験し、泣き声を上げたことで、完治したそうです。

恐怖の余り消し去ってしまった(抑圧した)記憶や、古過ぎて思い出せなくなっていた記憶を、催眠などで改めて思い出し再体験し、その恐怖や痛みに対して十分な涙を流すことが、有効なトラウマ解消の手段の一つのようです。

泣くことで体内のストレスは物理的に解消される

私が以前苦しんだ5年間に及ぶ胃炎のメカニズムが最近の医学で明らかになりました。

ストレス性の胃炎が近年の医学で機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)という病気に分類されるようになりました。

胃炎の場合は胃に炎症が確認できることが条件であり、機能性ディスペプシアの場合は胃をいくら調べても異常はなく症状だけがあるというものです。

以前は症状だけでも胃炎に分類されていたということです。

WIKIにはこう書かれています。

内視鏡検査などでもガンや潰瘍といった器質的疾患が見られないにもかかわらず、胃の痛みやもたれ感、食後の膨満感、不快感など上腹部症状を感じる症状。日本では4人に1人がこのような症状を訴え、うち約3割が医療機関を受診している。

なぜこの病気が起こるのかは心因性・ストレスによるものの他に、胃酸の分泌によるものやピロリ菌が関係しているという説もありますが、私の場合は明らかにストレス、心理的なものが原因でした。

そしてこの病気の原因として正式には述べられていないことですが、私の経験上、この病気が起こるメカニズムはストレスによるコルチゾール等の過剰分泌ということになると思います。

コルチゾールとは副腎皮質から分泌されるホルモンです。ステロイドホルモンやストレスホルモンなどと呼ばれることもあるホルモンの一種です。

ストレスホルモンという名から分かるように、ストレスを感じると分泌され、体は非常事態に備えます。

涙にも種類がある

このホルモンが悲しいとか苦しいという感情を伴った涙に含まれるということが最近の研究により判明しました。

あくびをしたり、目にゴミが入った時、タマネギを切った時などに出る涙には含まれないそうです。

つまり私が母親に怒りを感じる度に副腎からコルチゾール等が分泌され、体内に溜まっていくことで機能性ディスペプシアが引き起こされ、号泣したことでこの過剰に溜まったコルチゾール等が排泄され病気が治ったということになります。

仮にピロリ菌によるものだとしても、コルチゾール等を排出できればピロリ菌は悪さをしないということになります。

泣くという行為がストレス発散になる生理学的な理由です。

原因不明の症状で心因性だと思われるものは、とにかく感情を伴った涙を流すということが症状の改善につながるので、悲しいときは我慢せずに泣く、泣ける映画や本、漫画などがあればそういうものを利用してでも泣くということが大切になるでしょう。