若乃花、貴乃花の若貴(花田)兄弟の確執 家族の力関係について

力士の仕切り 芸能人・有名人

相撲の、兄・若乃花(現・花田 虎上氏)と弟・貴乃花(現・貴乃花親方)の花田兄弟(若貴兄弟)は、かつて兄弟で横綱まで登りつめ、若貴ブームという一大旋風を巻き起こしました。

兄の若乃花は小柄ながら、表情豊かに闘志を前面に出し、父であり師匠でもある先代・貴ノ花を彷彿させる粘り腰の相撲で、いつも場内を湧かせていました。

相撲の面白さから、人気では貴乃花を上回っていたと思います。

弟の貴乃花は、恵まれた体格と素質を持ち、兄よりも早く横綱に昇進し、大横綱と呼ばれる程の素晴らしい成績を残しました。

派手さは無いものの正統派の四つ相撲で、千代の富士を破って自ら時代を築き上げるような、力強さがありました。

二人が活躍していた頃は空前の相撲ブームで、私も夢中で相撲を見ていました。

リアルタイムでは見れなくても、スポーツニュースなどで、欠かさず見ていたと思います。

相撲一家の花田家は、家族でマスコミに取り上げられることも多く、相撲以外の私生活が話題になることも珍しくありませんでした。

スポンサーリンク

最初で最後の兄弟対決

最初で最後となった兄弟対決が実現した時は、固唾をのんで見守りました。

私は自分が兄の立場でもあり、若乃花の相撲が面白かったので、若乃花を応援していました。

結果、勝ったのは兄・若乃花でしたが、貴乃花は全く闘志を見せず、明らかに兄を立てるような形で負けてしまいました。

この時は、貴乃花が可哀想だと思いました。

八百長とかそういう問題ではなく、家族・兄弟関係の見えない力が、貴乃花に本気を出すことを封じていたのだと思います。

貴乃花の洗脳騒動

一家に綻びが見え始めのは、貴乃花26歳のときの洗脳騒動です。

それまでいつも大人しく、優等生的な発言ばかりだった貴乃花が、急に兄を批判する発言をします。

担当の整体師からの洗脳と言われていますが、私は自我の目覚めだと思っています。

整体師に何を言われたのかは分かりませんが、貴乃花はそれまでずっと自分を抑えつけていた、見えない力の存在に気付き、初めて自分を主張したのだと思います。

相撲界は昔のしきたりが強く残る封建的な世界です。
男は女よりも偉く、父は絶対的な存在であり、弟は兄を立てなくてはいけません。

父が師匠でもあるという特殊な家庭環境で育った兄弟です。

小さな頃から、弟・貴乃花にとって兄は、越えることが許されない相手だったのではないでしょうか。

私と弟の関係

私には年の近い弟がいます。
小さい頃はいつも一緒に行動し、双子と間違えられることもありました。

兄弟喧嘩もよくしましたが、弟は力が弱く、運動音痴だったので、必ず私が勝ちました。

私は弟が自分に逆らったり、反抗することを許しませんでした。

弟が私に対して反抗的な態度を取ると、私は逆上し、自分でも制御できないほどの怒りに襲われ、弟を殴りつけたりしました。

私は殴るとスッキリし、弟は泣きながら、最後は自分に殴らせろと、私を追いかけてきたりしましたが、私は面白がって逃げ回り、弟の反撃を許しませんでした。

成人する頃になると、弟は私を避けるような感じになり、次第に距離を置くようになりました。

私は、もう二人とも子供ではないので、距離が離れるのは仕方のないことだと思っていました。

そして私は母親に対して強烈な怒りを感じるようになります。
ちょうど貴乃花が洗脳騒動を起こした年齢と同じ頃です。

私は、母に対して被害者である、という意識ばかりが強かったのですが、あるとき、自分が母親から受けていたダメージと同じように、過去の自分は弟にダメージを与えていたのではないかと、思うようになりました。

私は過去、弟の気持ちを全く考えず、腹が立ったら弟を力で抑えつけていました。

母に怒りを感じることにより、弟に対しては自分は加害者である、ということに気付きました。

私は、弟と長いメールのやり取りをし、弟に謝罪しました。

弟はそれほど気にはしていない、と言ってくれ、私を許してくれました。

弟の立場で自分史を語るとしたら、兄である私はとても強大で厄介な存在だったと思います。
私にとっての母親に近いものだったかもしれません。

それでも弟は、私が場面緘黙症だったことを理解してくれ、兄貴も子供だったから仕方ない、と言ってくれたのでした。

元場面緘黙症者のブログ 喋らない・笑わない子供!
ブログをリニューアルしました。 私は幼少の頃から高校を卒業するまで場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)という心の病気にかかっていました。選択性緘黙性ともいわれるものです。 子供の頃にはそんな病名は無かったので、ネットでこの言葉を発...

私達兄弟を、花田兄弟と重ね合わせて思うこと

洗脳騒動の後に、ワイドショーか何かで、兄・若乃花がデビュー当時(だったと思います)に弟に関して書いていた文書が紹介されていました。

若乃花は、弟のことが大好きで、自分にとってかけがえの無い存在だ、という内容の文章を綴っていました。

これは私が弟に対して思っていた事と全く同じです。

私は弟の気持ちなど一切考えず、都合のいい時は一緒に遊び、腹が立ったら力で抑えつけていました。

そして、私はいつもずっと一緒に遊んでいた弟が大好きで、弟もそう思っていると思い込んでいたのです。

ところが次第に弟は私にイラつきを見せるようになり、私と距離を置くようになりました。
私は、完全に自分の支配下にいる弟が大好きだったのです。

一切私を脅かさず、寂しいときはいつでも遊びに付き合わせることができる弟だから、大好きだったのです。
自分の弟と貴乃花がどうしても重なってしまいます。

貴乃花も、父親を通してなのかもしれませんが、兄に対して巨大な力で抑え込まれ、自分を出せなかったのではないでしょうか。

私の弟のように直接殴られたかどうかは分かりませんが、逆らうことは許されなかったように思います。

感情表現豊かな兄に比べ、貴乃花は何を考えているのか分からないところがありました。

初めて自分の素直な感情を表に出したのが、あの洗脳騒動だったような気がします。

また、いつも感情を表に出さなかった彼が、最後の優勝となった決定戦に勝ったとき、初めて土俵上で、物凄い形相の闘志を表に出しました。

有名な小泉首相の「感動した」というスピーチもありましたが、あの表情がすべてをやりきった土俵人生を物語っていたような気がします。

私も見ていてとても熱くなりました。

現在の花田兄弟を見て思うこと

その後も兄弟の確執は続き、未だに和解する兆しは無いようです。

花田勝(現・虎上)を名乗り、相撲界から完全に身を引いた兄は、弟は頭がおかしくなった、と語っています。

私は、できれば、兄の虎上(まさる)さんの方から歩み寄ってもらいたいと思っています。

どうしても弟に対して意地を張り過ぎているように見えてしまいます。
家族関係においては、基本的に年齢が上の者が下の者に影響を与えます。

弟や妹が兄や姉に影響を与えるとしても、それは親を通した間接的なものです。

親が、兄より弟を可愛がるなどの行為により、弟が兄に影響を与えることはありますが、直接年齢が下の者が上の人間に影響を与えることはできません。

年を取ってから弟が兄を傷つけたとしても、それは過去に兄が弟を傷つけていたからではないでしょうか。

感情のエネルギー量は常に一定で、影響を及ぼすと私は思っています。

そしてそれは親から子へ、兄姉から弟妹へ連鎖していくのが普通です。

親から受けたネガティブなエネルギーを自分で受け止め、弟や妹へ愛を与えることができた場合、親から受けたネガティブなエネルギーは、肉体的あるいは精神的に自分を傷つけることとなるでしょう。

その代わり、愛を与えられた弟や妹は、後から、自分を助けてくれるようになるはずです。

花田兄弟は過去のネガティブなエネルギーのやり取りを、未だに引きずって解決できないでいるようです。

しかし、お互い歩み寄る心さえ芽生えれば、いつか必ず和解できる日が来るでしょう。